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がんこ親父の『閑話』:ドラマ肌

がんこ親父の『閑話』 親父の閑話とは?

辞書によると『むだばなしをすること。雑談。』
5年前に病に倒れ、半身麻痺という重い後遺症が残り化粧品やお客様との会話をしばらくの間休んでおりましたが、リハビリをする中で不自由ながらもパソコンを動かすことができるまでに回復し、これを機にまた親父の無駄話を皆様に聞いていただきたくペンの代わりにマウスを握りました。
『閑話』の如く気軽に親父の雑談を聞いてください。

美肌の決定

お肌表面を拡大してみると溝が網目状に走っています。
この溝を皮溝(ひこう)といって水のようなアブラが流れる谷です。 その溝に囲まれ周りよりも少し高くなった部分を皮丘(ひきゅう)といいます。 皮丘からは温熱による発汗とは別に、水蒸気のような感じない汗や自然に皮膚から蒸発していく水分や呼吸から出ていく水分があります。 汗をかいたという自覚が無くても水分が失われていきます。
汗を出す丘(皮丘)とアブラが流れる谷(皮溝)によって構成されたものを肌のキメを(肌理)と呼び、このキメが粗いか細かいかで美肌が決まります。

お肌の上では毎日素晴らしいドラマが

   

キメの整ったお肌は皮脂腺から水のようなさらさら流れる皮脂(アブラ)とは全く正反対の性質である水とアブラが混ざって天然のクリームをつくり、お肌の美しさを演出します。
この素晴らしいドラマが毎日お肌の上で行われていて、私たちはこの肌の働きと仕組みを知れば知るほど自分の肌に合った自分流のスキンケアを作ることができ、使用するお化粧品を選ぶのに迷わないで済みます。

美肌は洗顔によって決まります

   

キメ(肌理)は小さな角質細胞の集まりですから、一つひとつの細胞が未熟で痩せていればキメは粗く見え、一つひとつの細胞が成長し太った大人の細胞であればキメは細かく美しい肌として見ることができます。
つまりキメは角質細胞の成長と深く関わっていることを知ってください。
角質細胞を大人の細胞に育てるかどうかは洗顔によって決まります。 最近の洗顔方法は清潔志向の強さから洗顔過剰の方が目立ちます。 肌を清潔にすることは基本中の基本ですが洗いすぎて角質を剥がし過ぎると肌は育ちません。 大人に育った細胞が肌の表面に集まれば毛穴やキメは必ず改善されます。 大人の細胞が未熟な細胞を守り、その細胞が大人になれば大人の細胞は垢となって肌から離れていきますが、洗顔は汗腺や皮脂腺の目詰まりを防ぐことが目的です。 不要な汚れや垢となった角質、そして肌表面の雑菌を洗い流しても良いですが、垢となりかけている角質はまだバリアーとして働いていますので洗い流してはいけません。

美肌は洗顔によって決まります

   

予定より早く角質を剥がすことは次の細胞が育つことにマイナス要因となります。
この考え方から洗顔料を選ぶことがキメを整えるのに最も大切な条件です。 人間にもともと身体全体が健康で良好な状態をつづけていくためにホメオスタシスという平衡機能が備わっています。
皮膚にもこのようなスキン・ホメオスタシスが働きます。生活環境の中には日光、微生物、ほこり、化学物質、化粧品など、直接皮膚に作用する可能性を持つものがたくさんあります。
肌の細胞には再生能力があるので、肌を守っている角質層が剝ぎ取られても次々に基底層で細胞分裂が行われ新しい表皮細胞が作られます。 肌自身が気持ちよく働けて再生力を発揮できるようにするのが基礎化粧品です。 しかし、添加されている化学合成成分の多くは使い心地ばかりを優先して、肌の守りにはなっていないことが目立ちます。
悲しいことです・・・
お肌の上では素晴らしいドラマが繰り広げられるように使う基礎化粧品をちゃんと選びたいもんです。