がんこ親父の『閑話』:無添加化粧品の安定性と保存について
辞書によると『むだばなしをすること。雑談。』
5年前に病に倒れ、半身麻痺という重い後遺症が残り化粧品やお客様との会話をしばらくの間休んでおりましたが、リハビリをする中で不自由ながらもパソコンを動かすことができるまでに回復し、これを機にまた親父の無駄話を皆様に聞いていただきたくペンの代わりにマウスを握りました。
『閑話』の如く気軽に親父の雑談を聞いてください。
化粧品の品質保持期間は3年
こんにちは。いつも私のたわいもないお話をお読みいただき、本当に感謝いたします。
今回は化粧品の安定性についてお話させていただきたと思います。
私たちが化粧品を開発するとき、室温(常温)で3年間の安定性を保証することを目標とします。これがまずは化粧品の基本なのです。
薬事法では化粧品や医薬部外品が3年の安定性を保証できない場合、その有効期限を包装に明記することとなっているんです。
3年間の品質保持はどうやって検査するのか?
化粧品の品質保持期間についてはご理解いただけと思いますが、それでは化粧品の3年間の保証とはどうやって検査するのでしょうか?
普通に考えれば化粧品を製造して3年間保管して結果を見ればいいのですが、新製品の開発に3年もかけてはいられません。こんな時どうするのでしょうか??
医薬品では安定性試験のガイドラインというものが厚労省から出されており、その加速試験の条件で試験を行いそれに合格すれば『3年間の皮質保持が可能』という判断を下します。
すなわち、40℃、湿度75%RHという条件下に製品をおき、6か月間状態を観察します。そこで品質に問題がなければ室温で3年間問題ないだろうという判断を下すのが一般的です。
凍らすとごうなる?
他にも様々なテストを行います。例えば『凍ったらどうなるの?』という検査です。
低温の時(一般的には5℃)ではどうか?-20℃と60℃を繰り返したらどうなるか?などなど色々と行います。これらの試験結果から安定性を判断しているのです。
一般的には室温、特に25℃前後で保存するのが適切だと思います。暑いところに置いたら品質が悪くなるのは想像がつくと思います。
では、冷蔵庫の中など冷たいところに入れておけば長持ちするように思えます。しかし、化粧品の場合は一概にはそうとはいえません。
特に化粧水に見られますが、濁ってきたりオリが出てきたりする場合があります。
これは化粧水に溶けている成分が温度が低くなったことによって溶ける事が出来なくなり、個体となって出てきてしまうからです。析出という現象です。
見かけが悪いだけなら良いのですが、時には結晶が析出したせいで刺激が出たり、有効性が落ちたりしてしまう場合があります。
ちなみに、エーセンドネットの化粧品は冷蔵庫で保管していただいても上記のような事が起こることはございませんので安心してください。
クリーム状のものならどうなの?
クリームや乳液などは一度凍らせてから室温に戻して使うと、使用感が変わったり分離したりすることがあります。
これは一度凍らせた事によるエマルジョンの破壊が原因ではないかと思います。ですから、何も保存状態について注意表示が無い化粧品はできるだけ25℃前後で暗いところに保存してください。
もちろん、化粧品に『冷蔵庫で保存してください』などの表示があった場合にはそれに従った方が良いでしょう。
エーセンドネットの化粧品はどうやって保存するのがいいの?
エーセンドネットの基礎化粧品は未開封品質保持期限が6カ月です。
これは無添加化粧品に限っていえば防腐剤や殺菌剤、酸化防止剤などを一切使いませんので品質保持期限を6カ月とさせていただいております。
シンセリアシリーズのように防腐剤を使用している化粧品に関しても極力防腐剤を必要最小限に使用しておりますので、無添加化粧品同様に品質保持期限を6カ月をさせていただいております。
保管場所には必ず直射日光の当たる場所を避けていただき冷暗所に保管してください。夏場は室温でも30℃を超すことがたびたびありますので、冷蔵庫での保管をおすすめしております。
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